2018-01-12
台灣北部の新北市は11日,アマゾンウェブサービス(AWS)と協力し,「聯合創新中心(合同イノベーションセンター)」を設立すると発表した。同市內に位置する「台北遠東通訊數位園區(台北ファーイースタン·テレコムパーク= T-公園)」を運営拠點に,AWSが技術のプラットフォームと教材資源を導入し,起業を目指す若者たちを共同で育成する。
新北市の朱立倫市長は記者會見であいさつし,台灣におけるAWSのイノベーションセンター設立は新北市のみならず台灣全土を視野に入れたもので,政府,サービス業,コミュニティがクラウドサービスを通してレベルアップし,暮らしがさらにスマート化すると期待した。朱市長によれば,AWSのイノベーションセンターが今回台灣に持ち込むイノベーションモデルは,「アクセラレーター中のアクセラレーター」。「アクセラレーター」とはスタートアップ企業に投資し,経営を指導していく役割を擔う會社のこと.AWSのイノベーションセンターは企業や大學のアクセラレーターと提攜して台灣の若者を支援する。
全球副總裁AWS中國執行董事大中華區副主席(AWS)副主席を務める容永康氏は,AWSは技術のプラットフォームを提供するのみならず,その他のサポートも行っていくと說明した。その他のサポートではまず,異なるアクセラレーターと協力し,台灣のスタートアップ企業がパブリッククラウドに加わるのを加速する。スタートアップ企業は世界190の國々をカバーするAWSのネット ークを通じて,自分たちのサービスのスピーディな普及を図ることが出來る。
また,AWSは中小企業,並びに新北市の產業界とより緊密に協力し,これらの企業がパブリッククラウドを通じて生產效率を高められるよう促す。企業はパブリッククラウドが全世界をカバーしているアドバンテージを利用して,自社のサービスを全世界に広めることが可能となる。
容永康氏は,パブリッククラウドは技術のプラットフォームに過ぎず,より重要なのは優れた人材だと強調。このためAWSは合同イノベーションセンターに大量の人材育成と教材に關する資源を投入する。教材の面では地元の教育機關と緊密に協力し,AWSが米國や歐州の大學と共同開発した,クラウドコンピューティング,人工知能,ビッグデータなどの教材コンテンツを導入する。そうすることでより多くの人材を育成し,スタートアップ企業をサポートするとに企業の変革も加速する。
台灣の著名な企業であるHTC(宏達國際電子),トレンドマイクロ(趨勢科技),ウィストロンコーポレーション(緯創資通),メディアテック(聯発科技)などはいずれもAWSと提攜し,すでに多くの資源を投じているという.AWSでは,新北市での合同イノベーションセンター設立後,こうした投資がさらに広がるよう期待している。
Sources:Taiwan Today;2018年01月12日
資料來源: 経済部技術処
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