2019-07-08
中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)は5日と6日の両日、経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局の委託を受けて実施する「台湾形象展(=台湾エキスポ)」をマレーシアのペナンで開催した。台湾とマレーシアの協力パートナーシップと経済・貿易、文化方面での交流強化が狙い。ペナンは「東洋のシリコンバレー」と呼ばれる都市。ペナンで「台湾エキスポ」を開催するのはこれが初めて。
「台湾エキスポ」は、台湾の政府が推進する「新南向政策(東南アジア、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなど合計18カ国との幅広い関係強化を目指す政策)」に合わせ、TAITRAが国際貿易局の委託を受けて東南アジア各国で巡回開催している展示イベント。台湾の製品や産業に対するイメージ向上を目指すもの。
「台湾エキスポ in マレーシア」のオープニングセレモニーは、ペナンのセシャ・スパイス・コンベンションセンター(Setia SPICE Convention Centre)で行われた。台湾とマレーシアの民俗、文化、風情のアピールを主軸としたもので、砂絵アートによって台湾とマレーシアの観光スポット、グルメ、それに台湾での自転車ブームなどの様子がプロジェクターによって投影され、双方の交流と文化的特色を融合させたパフォーマンスが行われた。会場には合計110のブースに台湾製品が並んだ。会場は12のイメージパビリオンと、2大産業エリアによって構成された。
会場には台北駐マレーシア経済文化弁事処(マレーシアにおける中華民国大使館に相当)の洪慧珠代表(=大使に相当)、ペナン州首相のチョウ・コンヨウ(曹観友、Chow Kon Yeow)氏、マレーシア華人商工会議所(ACCCIM)の盧成全総秘書などの来賓が祝賀に駆け付けた。また、2日間で合計1万5,000人余りが参観した。
台北駐マレーシア経済文化弁事処の洪慧珠代表によると、台湾とマレーシアの二国間貿易は昨年、対前年比13.21%成長した。台湾はマレーシアにとって6番目の貿易パートナーであり、マレーシアは台湾にとって7番目の貿易パートナーとなっている。洪慧珠代表は、「この台湾エキスポを通して、地元の人々が台湾に対する認識を深め、台湾と東南アジア諸国との科学技術、文化、教育などの分野での交流が進むことを期待している」と述べた。
今回の「台湾エキスポ」は、「ファッション」、「遊び」、「ハラル」、「健康・医療」、「スマートシティ」、「グリーンテクノロジー」の6つを主軸として、台湾製品の展示が行われた。そのうち、パビリオンの一つ、「台湾跨境電商館(Digital Commerce Pavilion)」ではスマート商店が構築され、顧客のニーズに合わせてカスタマイズした手首装着型ウェアラブルRFIDリーダーによって全館の商品を結びつけた。商品に端末をかざすだけで、利用者はTAITRAのB2Bサイト「台湾経貿網(Taiwantrade)」の商品を気軽に購入できるシステムになっており、参観者から驚きと高い関心が寄せられた。
「台湾エキスポ in マレーシア」は、交通部観光局(日本の観光庁に相当)、原住民族委員会、台北市、経済部加工出口区(=加工輸出区)などの政府機関や業者140社が参加し、台湾のレジャーや文化、産業の実力などを地元の人々に伝えるものとなった。
また、その初日には、台北市進出口商業同業公会(=輸出入同業者組合)とマレーシア国際商工会ペナン商会が、経済部国際貿易局と台北市の職員の立ち会いの下、MOUを締結。台湾とマレーシアの都市交流のきっかけを作った。
このほか、TAITRAの黄志芳董事長が5日、マレーシア・ケダ州のムクリス・マハティール州知事と会見し、台湾とマレーシア、それにケダ州との今後の協力について一歩進んだ話し合いを行った。
資料來源: 外交部
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