2019-10-23
第26回「台仏工業協力会議(Industrial Cooperation Consultation Meeting, ICCM)」が22日、台湾北部・台北市内のホテルで開催された。経済部(日本の経済産業省に相当)工業局の呂正華局長とフランス経済・財務省の傘下にある経済・産業・エネルギー・テクノロジー諮問総監(CGE)のLuc Rousseau副委員長が共同議長を務めた。
この会議では、台湾の穏晟材料科技股份有限公司(WINSHENG MATERIAL TECHNOLOGY)とフランスのサイバースター(Cyberstar)社による技術開発契約の調印式も行われた。これは、5G(第5世代移動通信システム)や半導体などに応用できる新興技術の研究・開発(R&D)で協力するというもの。両社の契約は、2016年に台湾とフランスの企業によるイノベーション協力計画が実施されて以来、初めての協力事例となった。経済部ではこうした交流制度を活用し、今後もより多くの事案を生み出したいと考えている。
今回の「台仏工業協力会議」では、台湾とフランスの産業発展に関する最新の政策についても説明が行われた。工業局の呂正華局長は、「フランスの航空宇宙、再生エネルギー、スマート機械、循環経済(サーキュラー・エコノミー)、電動車両分野で、台湾はいずれも重要な協力パートナーとなっている。今後もこうした分野で、より多様な協力関係を築き上げたい」と述べた。Luc Rousseau副委員長は、「AI(人工知能)技術と産業のスマート化が、双方にとって重要な協力分野となるだろう」との見方を示した。
台湾とフランスの産業協力について、今年の会議ではスマート機械、スマート・トランスポーテーション、循環経済を主軸に、双方の業者の交流を通して、それぞれの優位性を活用し、相互補完と協力を進めることが話し合われた。このほか会議では参加者に対し、台湾中部・台中市の「智慧製造試営運場域(スマート製造試験運用エリア)」に入居する仏ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)社など、スマートテクノロジーやスマート・トランスポーテ―ション(無人運転車)関連の企業視察への参加が呼びかけられた。
Sources:Taiwan Today;2019年10月23日
資料來源: 経済部工業局
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