2020-01-09
高い技術を持つ台湾のスタートアップ企業のグローバルな展開を支援するため、科技部(日本の省レベル)が複数のスタートアップ企業を率いて渡米、1月7日から10日まで(現地時間)、世界最大の技術見本市である「CES 2020」(米ラスベガス)に参加している。代表団の団長は科技部の許有進政務次長(副大臣)が務め、参加しているスタートアップは82社。いずれも全米民生技術協会(CTA)及びシリコンバレーのベンチャーキャピタルが厳選した企業で、「CES 2020」ではスタートアップの出展ゾーンである「エウレカパーク(Eureka Park)」に、「Taiwan Tech Arena(TTA)」とブランディング(パビリオン設置)してこれら高い技術を持つ台湾のスタートアップ企業を世界の市場へと売り込んでいる。その結果、台湾のスタートアップ13社が「CES 2020 Innovation Awards」(イノベーション・アワード)を受賞した。
科技部の許有進政務次長は7日、「TTA」パビリオン開幕のあいさつで、「TTA」としての「CES」出展は3度目だとした上で、昨年の8社に対して今年は13社が賞を受けたことは、科学技術分野における台湾のスタートアップが持つ実力が世界に認められたことを示すと強調した。
科技部による「TTA」パビリオンは今年の「エウレカパーク」でフランス、韓国に次ぐ3番目の規模で、合計13社が「CES 2020 イノベーション・アワード」を受賞した。受賞したスタートアップと技術・製品は以下の通り。
●LuluPet:AIスマート型猫用トイレ。猫の健康状況をチェックし、異常があった場合は警告メッセージを送信する。
●農譯科技:IoT(モノのインターネット)と農業AI、さらに生物学的製剤の3大システムの統合。農業AIには土壌の菌叢と肥沃度の予測、病害予測、虫害予測などが含まれる。
●欧生全:USBと低消費電力「BLE(Bluetooth Low Energy)」機能、NFC(近距離無線通信)のサーフェスを内蔵。指紋認証技術を用い、1つのデバイスだけで携帯デバイスとパソコンなど様々なデバイスでの認証を可能にする技術。
●台湾優勢感測科技:携帯に便利な食物アレルギー原因食物検査製品。
●Ible Technology:世界最小でウェアラブルな空気洗浄機。
●Brilliant Optronics:光の調整をスマートに行うシートを開発。ガラスに貼ると光を通すブラック、プライバシーを保護する曇りガラス、プロジェクターで映像を映し出せるモードなどを選択可能となる。
●Rice Ear:主な製品は「Luft Cube空気洗浄機」。UV(紫外線)LEDとナノテクノロジーを利用した光触媒で、嫌な匂いやホルムアルデヒド、カビ、細菌を効果的に取り除く。携帯可能なほか、アレルギー対策、消臭、細菌除去などの機能を持つ。
●Nestech Corporation:カスタマイズされたドアセキュリティシステムと情報通信ソリューションの開発。
●Happy Island Tech:スポーツ愛好者のため、IoT(モノのインターネット)につながる様々なウェアラブルデバイスを開発。イヤホンやスマートブレスレット、スマートウォッチなどで、最大の特色は携帯電話につながなくとも運動データがただちにクラウド上のAIに送られ、処理された上でウェアラブルデバイスにフィードバックされる点。
●Yun yun AI Baby Camera:AI技術を統合し、新生児の事故(うつぶせで寝たり、口や鼻が異物に塞がれたりすること)をリアルタイムで見つけられる世界初の嬰児用監視カメラ。
●Jarvish:ソフトとハードを利用してIoT(モノのインターネット)、AIなどのデバイスを統合したスマートヘルメットを量産し、オートバイのヘルメットがつながるプラットフォームを構築する。
●Ganzin:アイトラッキング(視線追跡)に関する総合的なソリューションを提供する。類を見ない、小さくはめ込み式のアイトラッキング・モジュールを提供、VR(仮想現実)AR(拡張現実)のゴーグルやスマートグラスなど様々な眼鏡に取り付けることが出来る。
●Mindtronic AI:ディープラーニング能力を持つ生物識別技術、ならびにマシンビジョン、無人運転技術などを開発。また、これら技術をヒューマンマシンインタラクションとその安全性の強化などに応用している。
資料來源: 外交部
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