2021-03-22
蔡英文総統が20日午前、「盤石会第23・24期会長引継ぎ式」に出席し、台湾は今まさにエネルギー変革のためのカギとなる時期にあると強調した。「盤石会」は台湾の上場企業や店頭公開会社の経営者らによって組織された友好団体。蔡総統は、政府と民間が共に努力したことで台湾の再生可能エネルギーはここ数年、かなりの発展を遂げたと評価。その上で国民に対し、今後も一丸となってエネルギー変革の試練を乗り越え、台湾を新たな国際サプライチェーンのトレンドの中で引き続き安定的に成長させ、進歩させるようにと呼びかけた。
蔡総統は、世界がポスト・コロナ時代に入りつつある中、政府はこの機会をとらえて海外からのUターン投資の呼び込み、ならびに国内市場や実体の伴う建設の拡大に取り組んでいると説明、官民の努力により今年の経済成長率は過去7年で最高の4%以上が見込まれていると指摘した。
蔡総統はさらに、政府と民間が手を取り合って努力したことで台湾における再生可能エネルギーはここ数年、かなりの発展を遂げたと評価、太陽光発電を例にとると、正午のピーク時には発電電力量全体の7%前後を占めるまでになったと説明した。洋上風力発電も最初の発電所がすでに商業運転をスタート。蔡総統は、台中港の「離岸風電産業專区」(洋上風力発電産業専用区域)にはすでに同産業のサプライチェーンの一部である国内外の企業が入居し、その多くが工場建設に着手しているとして、年内には風力発電機ブレード(羽根)の国産が可能になるとの見通しを示した。
蔡総統は、2050年にその使用電力を100%グリーンエネルギーでまかなうとの目標に向けて台湾積体電路製造股份有限公司(TSMC)が昨年、台湾中部・彰化県を発電地点に選び、20年間のグリーン電力購入契約を結んだことに言及。外国企業のほか、「盤石会」をはじめとする台湾の企業もグリーン電力の市場で積極的に動き始めているとして、関連のサプライチェーンが形成される中でこれらの企業が新たなビジネスチャンスを見出すことに期待した。
蔡総統は、エネルギー変革の過程では様々な試練のほか、時には中央と地方間での意見の対立もあるだろうとしつつ、それでもみなに台湾をより進歩させようとする願いがあり、互いを信頼して理解しあうならば手を取り合って解決出来ない問題など無いはずだと強調した。
資料來源: 外交部
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