2021-06-23
科技部(日本の文部科学省に類似)の技術系スタートアップの支援拠点「台湾科技新創基地(Taiwan Tech Arena、TTA)」 は、台湾のスタートアップのエコシステムにおける国際競争力を高めるため、2020年から積極的にスイスのスタートアップ研究組織「スタートアップブリンク(StartupBlink)」との提携を進め、台湾がアジア太平洋地域の重要なイノベーションセンターとなるよう世界にアピールしている。
スタートアップブリンクが先ごろ発表した「2021年版スタートアップ・エコシステム・ランキング(The Global Startup Ecosystem Index Report 2021)」によると、台湾は国別ランキングで、世界100カ国・地域のうち26位(前年から4ランクアップ)だった。都市別ランキングでは台湾北部・大台北地区(Taipei City、台北市、新北市、基隆市を含む)が前年から1ランク上昇して41位となった。分野別で特に高評価だったのは、「ハードウエアとIoT(モノのインターネット)」、「ヘルステック(Health Tech)」で、世界でもトップクラスに分類され、それぞれ世界14位と15位にランクインした。これは台湾が近年、省庁間の垣根をなくすよう調整し、さらに民間企業の参入を推進したことで、台湾のスタートアップエコシステムの発展が徐々に国際社会において評価されていることの現れだ。
台湾はそのほか、スタートアップブリンクと国連合同エイズ計画( UNAIDS ) の保健技術革新交流(Health Innovation Exchange)によって2020年から調査が開始された「コロナ禍におけるイノベーション調査」でも高い評価を獲得している。昨年は世界17位となり、今年は3ランクアップの14位となった。都市別では大台北地区が9位(昨年は10位)となり、台湾のスタートアップエコシステムが、防疫対策に関する科学技術やイノベーション製品・サービスにおいて、発展を遂げていることが世界中の注目を集め、アフターコロナ時代にも台湾が重要な地位を占めることを示している。
TTAは今年、スタートアップ関連の展示会、フランスのVIVA TechとHello Tomorrow、スペインのMWC、米国のCESなど世界でもベストテンに入る大規模展示会に参加する。スタートアップに関するデジタルマーケティングを習得させ、オンライン展示室を設置することで、展示会の参加チームがデジタル化やオンライン展示に対応できるよう支援する。また、シリコンバレーや世界のアクセラレータープログラムを通じて、台湾の参加チームがオンライン上で、海外の投資家や潜在顧客、協力パートナーと接点が持てるようサポートする。
Sources:Taiwan Today;2021年06月23日
資料來源: 科技部
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