2021-06-09
財政部(日本の財務省に相当)は8日、5月の輸出額が374億1,000万米ドル(前年同月比38.6%増)で、単月の輸出額としては過去最高となったことを発表した。これで11ヵ月連続のプラス成長となる。財政部は、台湾の製造業が新型コロナウイルス流行の影響を受けず、第2四半期からの輸出規模が1,000億米ドルを突破する可能性もあるとの見通しを示した。
また、1~5月までの輸出額は、前年同期比30.2%増の1,703億2,000万米ドル、輸入額は同26%増の1,436億1,000万米ドルだった。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は267億米ドルの黒字で、貿易黒字は前年同期比98億6,000万米ドルの増加となった。
財政部統計処の蔡美娜処長によると、5月は主要な輸出品目すべてが増加した。そのうち、ゴム・プラスチック及び同製品は石油化学製品の原料の供給不足から価格が急騰し、輸出額が前年同月から74.7%増加し、過去最高となった。そのほか、ベースメタル及び同製品は、世界の主要経済国におけるインフラ需要の拡大に伴い、鉄鋼製品の需要が高まったことに加え、鉄鋼価格が上昇したことから前年同月比54.2%増で過去最高だった。
また、情報通信やオーディオビジュアル機器は、コロナ禍で広がる「リモート」需要が衰えず、単月の輸出額が初めて50億米ドルを超えた。
一方、国・地域別にみると、5月の主要各国・地域に対する輸出は、東南アジア諸国連合(ASEAN、アセアン)向けが鉱物、プラスチック、化学製品の輸出倍増で、前年同月比54.7%増、欧州、米国向けがベースメタル及び同製品の輸出好調によりそれぞれ同57.5%増、同27.3%増となり、いずれも単月で最高額を更新した。日本、中国大陸と香港向けは、いずれも過去2番目の輸出額を記録し、それぞれ同29.5%増、同19.0%増となった。
1~5月までの国・地域別の輸出は、中国大陸と香港、ASEAN向けが前年同期比33.5%増、欧州向けが同月28.2%、米国向けが同26.9%増、日本向けが同13.7%増で、いずれも同期で過去最高となっている。
資料來源: 外交部
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