2021-08-13
世界のグリーンエネルギー産業のトレンドを把握し、各国が進めるエネルギー変革の経験を共有することで地球規模の気候変動に対応しようと、外交部(日本の外務省に相当)、経済部能源局(日本の資源エネルギー庁に相当)、工業技術研究院(ITRI)、米国在台協会台北事務所(AIT/T)、日本台湾交流協会(JTEA)、オーストラリア弁事処(AO)が11日、合同で「グリーンエネルギー:クリーンで持続可能な地球への道(2021 GCTF Virtual Conference on Green Energy – A Way to a Clean and Sustainable Earth)」GCTFバーチャルセミナーを開催した。GCTFは「グローバル協力訓練枠組み」のこと。
オープニングでは外交部の呉釗燮部長(大臣)、AIT/Tのサンドラ・オウドカーク所長、JTEA台北事務所の泉裕泰代表、AOのJenny Bloomfield駐台代表がそれぞれあらかじめ録画したビデオメッセージであいさつ、閉幕式では経済部能源局の游振偉局長があいさつを行った。セミナーには米国、日本、タイ、韓国、ベトナム、欧州各国など50カ国から約120名の政府関係者及び専門家がオンラインで参加し、活発な議論が行われた。
あいさつの中で呉外交部長は、全世界が気候クライシスに向き合う中、クリーンな再生可能エネルギーの開発は世界的気候変動に対応するためのカギになっていると指摘。その上で、中華民国(台湾)政府は今まさに台湾をアジア太平洋地域における「グリーンエネルギーセンター」にするため全力で取り組んでいるほか、すでに「5+2産業イノベーション計画」の枠組みの下でグリーンエネルギーならびに科学技術産業のイノベーションを促進するための革新的な計画をスタートさせていると説明した。「5+2産業イノベーション計画」とは「アジアのシリコンバレー」、「スマート機器」、「グリーンエネルギー」、「バイオ医療」、「国防産業」に新農業と循環型経済を加えた産業の発展を目指す計画。
呉外交部長はさらに、台湾には世界と共同でグリーンエネルギーを開発していく用意があるとし、正式な外交関係を持つセントクリストファー・ネービスとマーシャル諸島での再生エネルギー計画を例に挙げ、これらは「Taiwan can help, and Taiwan is helping」(台湾がお手伝い出来ます。お手伝いしています)の精神を発揮するものだと語った。
今回のセミナーは「グローバル協力訓練枠組み(GCTF)」の下で初めてグリーンエネルギーをテーマにして行われたもの。GCTFが対話のプラットフォームとなることで、各国からの参会者にグリーンエネルギー開発の経験を共有させ、産業の発展戦略策定や気候クライシスに対抗する上での連携、地球の持続可能性の確保につなげることが狙い。GCTFは中華民国外交部と米国在台協会(AIT)によって2015年に設立された協力プラットフォーム。2019年には日本も常任パートナーとして正式に加わった。
Sources:Taiwan Today;2021年08月13日
資料來源: 外交部
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