2024-09-06
中華民国(台湾)外交部の林佳龍部長(外相)は4日午前、「ネット・ゼロの未来へ向けた邁進」をテーマにした「グローバル協力訓練枠組み(GCTF)」ワークショップの開会式に出席した。林部長は、GCTFにカナダが正式に加わったことを歓迎した。(外交部)
中華民国(台湾)外交部の林佳龍部長(外相)は4日午前、「ネット・ゼロの未来へ向けた邁進」をテーマにした「グローバル協力訓練枠組み(GCTF:Global Cooperation and Training Framework)」ワークショップの開会式に出席した。このワークショップは台湾の外交部と環境部、それに米国、日本、オーストラリア、カナダが共同で主催するもので、世界25か国および台湾から、グリーンファイナンス、再生可能エネルギー、循環経済(サーキュラー・エコノミー)分野の関係者180人近くが参加。各国の「ネット・ぜロ」や「サステナビリティ」に関する政策及び実務経験などが共有された。
林部長は開会式のあいさつで、GCTFとは、近い理念を持つ国々がキャパシティ・ビルディングや経験の共有を通して、世界規模の課題の解決に共に取り組むためのプラットフォームだと説明。台湾は民主世界における必要不可欠なパートナーとして、同時にグローバル・サプライチェーンの重要な一員として、「価値外交」と「総合外交」(※いずれも林佳龍部長が掲げる新たな外交政策)の理念をもって国際参与を進めていると述べた。林部長はまた、台湾は積極的にデジタル・トランスフォーメーション(DX)とグリーン・トランスフォーメーション(GX)の二つのトランスフォーメーション(転換)によって外交関係を持つ国々やパートナー諸国を支え、今回のワークショップのテーマにも呼応していると胸を張った。
林部長はさらに、GCTFがこのほど、カナダを正式なパートナーとして迎えたことを明らかにした。GCTFは台湾と米国の二国間協力のプラットフォームとしてスタート。その後、日本とオーストラリアが相次いで正式なパートナーに加わっている。
開会式では林部長のほか、環境部の彭啓明部長(環境相)、オーストラリア弁事処のロバート・ファーガソン代表(オーストラリアの駐台大使に相当)、米国在台協会台北事務所のレイモンド・グリーン代表(米国の駐台大使に相当)、カナダ駐台北貿易弁事処のジム・ニッケル代表(カナダの駐台大使に相当)、そして日本台湾交流協会台北事務所(日本大使館に相当)の崗島洋副代表がそれぞれ祝辞を述べた。
GCTFは2015年に発足した。これまでに台湾あるいは海外で開催したワークショップは80回近く、参加者は世界130か国・地域、9,300人以上に上る。来年で発足10年の節目の年を迎える。
外交部は今後も近い理念を持つ国々とGCTFのプラットフォームを通して、友好国の政府関係者、学者・専門家、NGO関係者などの交流範囲拡大や能力構築(キャパシティ・ビルディング)を支援し、台湾の国際貢献を促進し、その影響力を高めていきたい考えだ。
資料來源: 外交部
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