2024-12-19
台湾・EU貿易および投資対話(写真上段)と台湾・EU産業対話会議(同下段)。経済部の郭智輝部長がそれぞれEU当局者と会談し、今後も交流や協力関係を深化していくことを確認した。(経済部ニュースサイトより)
経済部(日本の経済産業省に相当)の郭智輝部長(経済相)は14日、初めて代表団を率いてベルギーのブリュッセルを訪問し、台湾・EUの経済貿易・産業協力についてEU当局者と会談した。以下は会談の詳細。
・台湾・EU貿易および投資対話(TID)
郭部長と欧州委員会貿易総局のSabine Weyand局長が共同議長を務めたTIDでは、地政学と気候変動の課題に直面する台湾の世界経済における重要性を共有した。また、台湾が海外でのサイエンスパーク(科学園区)の設置場所として、チェコを選択した例も説明した。経済部は、積極的に中小企業の国際進出を支援し、郭部長が打ち出した「境外関内」政策の実施に加え、民主主義同盟と共に、オープンでレジリエンスのあるサプライチェーン構築を目指す。境外関内政策とは、台湾からの供給を拡大するため、台湾各地に設置されたサイエンスパークを海外にも展開する計画。
・台湾・EU産業対話会議(IPD)
郭部長と欧州委員会成長総局のMaive Rute副局長が共同議長を務めたIPDで双方は、台湾とEUの産業協力、ロボット、中小企業のグローバル化、サーキュラーエコノミーなどのテーマについて、活発な意見交換を行った。郭部長は、頼清徳総統就任後の新たな経済政策、「5大信頼産業推進計画」について、「世界的なAI(人工知能)ブームが到来する中、半導体チップで世界をリードし、シリコンアイランドと称される台湾をAIアイランドに進化させる。台湾とEUが共同で、世界のスマート化という課題に対処するために、ロボットやAI分野での応用を検討していく」との展望を示した。
郭部長はまた、欧州委員会成長総局に対し、来年、「EUイノベーションウィーク」を開催するための代表団を組織して、台湾を訪問するよう要請した。一連のイベントを通じて、引き続き、台湾とEUの中小企業が産業クラスターを形成し、交流や協力関係を深化していく狙いだ。
台湾とEUの産業・経済・貿易関係は近年、ますます緊密になっている。EUは台湾にとって、第4位の貿易パートナーで、2023年の二国間貿易額は738億米ドルを超えた。投資の面では、EUによる対台湾投資額は世界最高で、1952年から2023年までの投資総額は、581億米ドルに上った。双方の貿易・投資は大幅に成長している。
資料來源: 経済部
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