2025-02-08
経済部(日本の経済産業省に相当)が「投資台湾三大方案」の単一窓口として設置する投資台湾事務所(InvesTaiwan)は7日、台湾の4つの中小企業による対台湾投資拡大計画を承認した。(外交部)
経済部(日本の経済産業省に相当)が「投資台湾三大方案」の単一窓口として設置する投資台湾事務所(InvesTaiwan)は7日、走遍天下食品(GLOBAL-MART FOODS CO.,LTD.)、通琦企業(Tong Chi Inc.)、広懋材料(Gomore Building Envelope Technology Co., Ltd.)、郡隆工業(JUN LOUNC INDUSTRIAL CO., LTD.)の台湾の4つの中小企業による対台湾投資拡大計画を承認した。「投資台湾三大方案」とは、対中国投資実績を持つ台湾企業の対台湾投資にさまざまな優遇を提供する「台商回台投資方案」、対中国投資実績を持たない大企業を対象とした「根留台湾企業加速投資行動方案」、対中国投資実績を持たない中小企業を対象とした「中小企業加速投資行動方案」の3つを指す。経済部はこれにより台湾企業による対台湾回帰投資(Uターン投資)を促している。4つの企業の投資内容は以下のとおり。
走遍天下食品
走遍天下食品は、ピーナッツ、ソラマメ、グリーンピースを原料とした菓子や米菓などのメーカーで、台湾高速鉄道のグリーン車や航空会社の機内食で提供するスナック菓子を生産している。その商品は台湾全土の主要な流通チャネルで販売され、海外にも輸出されている。市場の需要の高まりを受け、新北市瑞芳の工業区(工業団地)に7億元(約32億円)余りを投資して工場を拡張する計画を提出した。新工場にはコールドチェーン(低温物流)に対応する新型の冷蔵倉庫設備を導入するほか、先進的なコールドチェーンモニタリングおよび自動化システムも備える。
通琦企業
台中市烏日で創業40年以上の歴史を持つ通琦企業は、主にプラスチック板材の製造と大型のプラスチック外殻の真空成形を専門とし、国内外の航空業界の大手企業と取引を行っている。航空宇宙用プラスチック部品の生産を強化するため、同社は烏日区に3億元(約13.8億円)以上を投じて新たな工場を建設する。新工場にはデジタル化した生産管理システム(IoT、MES)を導入する。
広懋材料
廣懋材料は、リサイクル可能な「軽金属構造」および「金属複合材料」の生産に取り組んでおり、6億元(約27.6億円)以上を投じて屏東科技産業園区に新工場を建設する。
郡隆工業
郡隆工業は金属表面塗装工程を専門とする企業で、4億元(約18.4億円)近くを投じて台中市大雅区に新工場を設立し、新たな自動化生産ラインを導入する。
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最新の統計によると、「投資台湾三大方案」を利用して対台湾投資を行った企業はすでに1,652社、総投資額は2兆5,051億元(約151兆円)に上る。また、これにより15万9,982人の雇用機会が創出されたと推定される。現在も審査を待つ企業は22社に上る。
資料來源: 外交部
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