2025-02-19
アジア太平洋蘭会議の台湾開催は20年ぶり。専門家による講演や一般客が楽しめるイベントも予定され、台湾の蘭の美しさに触れられる博覧会となるよう期待される。(農業部ニュースサイトより)
農業部(日本の農林水産省に相当)と台湾南部・台南市は18日、共催する「2025年アジア太平洋蘭会議(APOC)および台湾国際蘭博覧会」について、3月8日から23日まで、農業部農業科学技術園区管理センター蘭園エリア(台南市後壁区)にて開催することを発表した。3月8日が国際女性デーにあたることから、開幕当日は女性の入場が無料となる。
台湾蘭花産銷発展協会(台湾蘭生産販売協会)の黄文栄理事長は、「APOCの台湾開催は20年ぶりとなる。そのため、展示は『NEXT20』をテーマとして、コンテスト、生活、ビジネス、販売会などの5つの主要エリアでの展示が予定されている」と説明した。
台南市の黄偉哲市長によると、台湾産胡蝶蘭は、世界シェアの3分の1を占めており、生産額が増加しているが、東南アジア、欧米諸国の胡蝶蘭の市場シェアが伸びていることから、台湾はさらに高みを目指して努力する必要があるという。
農業部農糧署の姚志旺副署長は、「蘭は非常に競争の激しい産業。農業部は科学技術園区の蘭園エリアの管理を引き継ぎ、ソフトウェア向上とハードウェア建設を推進し、今後もこの蘭園をより発展できるよう努める。今回のAPOCでは、国内外から専門家を招き、育種、栽培、科学、保護に関する講演や交流が行われるほか、フラワーアレンジメント、ガーデニングDIYなどのイベントも予定されている。訪問客が台湾の蘭の美しさに触れられる博覧会となる」との意気込みを述べた。
農糧署の統計によると、2024年の台湾の蘭栽培面積は推定約955ヘクタール。そのうち胡蝶蘭が260ヘクタール、オンシジウムが248ヘクタール、シンビジウムの仲間、ケイランが100ヘクタールで、年間の生産額は64億台湾元(約300億日本円)に上る。その輸出額は61億台湾元(約283億日本円)で、胡蝶蘭は主にバイオテクノロジー産業によって生産され、オンシジウムは個人農家によって生産されている。
また、2024年の胡蝶蘭の輸出額は49億9,000万台湾元(約232億日本円)で、そのうち切り花が5億8,000万台湾元(約27億日本円)だった。胡蝶蘭の国内販売と輸出販売の比率は2:8で、胡蝶蘭の輸出額は、蘭輸出額全体の80.9%を占めており、輸出先は、主に米国、日本、ベトナム、カナダ、オーストラリアなど60カ国以上にわたる。
次いでオンシジウムが、年間生産額約4億6,900万台湾元(約22億日本円)。切り花を主として、年間販売数は約4,000万本。国内と海外の販売比率は3:7で、2024年の輸出額は4億5,000万台湾元(約21億日本円)。これは蘭輸出額全体の7.4%を占め、主に日本向けに販売された。
3番目はケイランで、2024年の輸出額は1億5,300万台湾元(約7億日本円)。台湾の蘭輸出総額の2.5%を占め、主な輸出先は韓国だった。
資料來源: 農業部
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