2025-10-22
日本で21日、臨時国会が開かれ、自民党総裁を務める高市早苗氏が第104代総理大臣に選出された。総統府及び外交部は、それぞれニュースリリースやSNSなどを通じて祝意を伝えた。(頼清徳総統のフェイスブックより)
日本で21日、臨時国会が開かれ、自民党総裁を務める高市早苗氏が第104代総理大臣に選出された。総統府及び外交部は、それぞれニュースリリースやSNSなどを通じて祝意を伝えた。頼清徳総統は、台湾の政府及び国民を代表して高市首相に心からの祝意を伝えるとともに、高市首相が率いる日本の新たな政権が国政を円滑に推進し、国家の発展と繁栄に繋げ、また台日の友好関係が深まり、双方の国民の福祉増進のために努力していけるよう期待していると述べた。
総統府の郭雅慧報道官は、台湾と日本は人的往来や交流が緊密であり、誠実かつ揺るぎない友情を築いてきたと指摘。双方の国民が長年にわたって紡いできた助け合いの絆は貴重なもので、とりわけ新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)という困難な時期に台湾と日本は支え合い、助け合って困難を乗り越えてきたと振り返った。また、今年9月下旬、台湾東部・花蓮を流れる馬太鞍渓で発生した大規模洪水については、日本政府から「水位観測ブイ」が提供されただけでなく、多くの日本人が多額の寄付を寄せていること、さらには被災地に赴いて「スコップヒーロー」(ボランティアへの敬称)として復旧・復興に携わるなど具体的行動で花蓮の人々を助けている人がいることに言及した。そして、「これらは民主主義国家間に存在する本物の善意や、台湾と日本の間の絆がまるで家族のようなものであることを示すものだ」と語った。
郭報道官はさらに、台湾と日本は価値観を共有する堅実なパートナーであり、高市首相が台湾にとって「揺るぎない友人」であるとした上で、今後、経済・貿易、科学技術協力、災害対策、安全保障などさまざまな分野で台日双方の交流と連携が一層深まり、地域のパートナーシップが強化されること、台日関係が新たな段階へと進展し、双方の国民の福祉が増進されるとともに、インド太平洋地域の安全・安定・繁栄に貢献できることなどを期待してると述べた。
郭報道官は最後に、退任した石破茂前首相にも言及した。石破氏が在任中、台湾に対して揺るぎない支持を示し、二国間あるいは多国間の国際会合で共同声明という形式で、力や威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みにも反対する姿勢を明確にし、台湾海峡の平和と安定や台湾の国際参与への支持を具体的行動で示してくれたことに台湾の人々は感動し、頼清徳総統も感謝していると述べた。
高市新首相誕生の一報を受け、外交部の林佳龍部長(外相)も自身のSNSで直ちに祝意を示すとともに、台北駐日経済文化代表処に対して日本の新首相及び全閣僚に祝電を送るよう指示した。
また、ニュースリリースを通して、「台湾と日本は、民主主義・自由・人権・法の支配といった核心的価値観を共有しているだけでなく、長年にわたって緊密かつ活発な交流を続けてきた。『価値外交』、『同盟外交』、『経済・貿易外交』など、台湾と日本はあらゆる分野において協力し、多くの成果を挙げてきた。高市首相は日本初の女性首相であり、卓越した先見性と強いリーダーシップを備えている。一貫して台湾を支持しており、また高市内閣の閣僚の中には台湾との関係が深く、過去にたびたび訪台し、台湾と日本が関心を寄せるテーマについて幅広く意見交換を行ってきた人も多い。これらは、台日間の友好と協力を深めるための助けとなるだろう」と述べている。
資料來源: 総統府