2025-11-13
エネルギー安全保障とシステムのレジリエンスを強化するため、外交部、米国在台協会(AIT)、日本台湾交流協会、オーストラリア弁事処、カナダ駐台北貿易弁事処で構成される「グローバル協力訓練枠組み」(GCTF)合同委員会は、経済部能源署と共に12日、「レジリエントなエネルギーの未来の構築」をテーマにしたGCTFワークショップを開催した。(経済部)
エネルギー安全保障とシステムのレジリエンスを強化するため、外交部、米国在台協会(AIT)、日本台湾交流協会、オーストラリア弁事処、カナダ駐台北貿易弁事処で構成される「グローバル協力訓練枠組み」(GCTF:Global Cooperation and Training Framework)合同委員会は、経済部能源署(エネルギー局)と共に12日、台北市内のホテルで「レジリエントなエネルギーの未来の構築」をテーマにしたGCTFワークショップを開催した。世界20カ国から政府関係者、学者、経済界の代表など約110名が集まり、各国の経験共有や政策対話などが行われた。また、この日は英国在台弁事処(台湾における英国大使館に相当)が、6番目のフルメンバーとしてGCTFに加入することを明らかにした。
経済部の龔明鑫部長は開会の挨拶で、世界規模で進む気候変動、サプライチェーンの変動、地政学的な課題などに直面しながらも、各国はエネルギー転換の過程においてエネルギー供給の安定性とCO2削減の両方に配慮せねばならないと指摘。台湾は「多様な再生可能エネルギー」と「高度な省エネルギー」を推進する一方で、スマートグリッド、エネルギー貯蔵システム、分散型エネルギーなどのインフラ建設の強化にも積極的に取り組み、エネルギーの安全性とレジリエンスを確保していると説明した。龔明鑫部長は、GCTFが台湾が近い理念を持つパートナーとともに、グローバルな課題について交流とキャパシティ・ビルディング(能力構築)を進めるための重要なプラットフォームであることを強調し、このワークショップを通じてより多くのパートナーと経験を共有し、協力を深め、アジア太平洋地域のエネルギー転換を後押しできるよう期待していると述べた。
このワークショップはエネルギー転換とレジリエンスが直面する課題、再生可能エネルギーの発展、循環型経済、エネルギー効率、電力網のレジリエンス、重要鉱物などをテーマに6つのセッションが用意されており、14日までの3日間にわたって開かれる。セッション終了後は、台湾電力公司の大潭発電所と台湾中油公司の第三天然ガス受入基地の視察プログラムも用意されており、海外の専門家らに、台湾がどのように安定した電力供給を推進し、エネルギーのレジリエンスを高めているかについて理解を深めてもらうという。
なお、ワークショップ初日となった12日には、英国在台弁事処のルース・ブラッドリー・ジョーンズ代表から、6番目のフルメンバーとしてGCTFに加入することが発表された。ジョーンズ代表は、ここ数年にわたりGCTFのワークショップにたびたび参加しており、英国在台弁事処が自然な形でフルメンバーになれたことを大変うれしく思うと述べた。
これについて林佳龍部長は外交部の声明を通じて、GCTFが設立10周年を迎えるこの節目の年に英国がフルメンバーとして加わることは、台湾と英国のパートナーシップのさらなる深化を象徴し、且つ台湾の国際貢献が高く評価された結果だと喜んだ。また、英国は長年にわたりインド太平洋地域の平和と安定に高い関心を寄せ、民主主義、法の支配、人権、そして持続可能な発展を推進してきた国であるとして、「英国の参加によってGCTFにさらに多くの専門的知見と国際的影響力がもたらされるだろう」と期待を寄せた。
資料來源: 経済部