2025-12-15
台湾と欧州連合(EU)の経済・貿易及び投資関係をより緊密なものとするため、経済部の龔明鑫部長は12日、初めて訪問団を率いてベルギーの首都ブリュッセルを訪れ、欧州委員会貿易総局のSabine Weyand局長とともに、「台湾・EU貿易および投資対話」(TID)を開催した。(経済部)
台湾と欧州連合(EU)の経済・貿易及び投資関係をより緊密なものとするため、経済部の龔明鑫部長は12日、初めて訪問団を率いてベルギーの首都ブリュッセルを訪れ、欧州委員会貿易総局のSabine Weyand局長とともに、「台湾・EU貿易および投資対話」(TID)を開催し、双方が関心を寄せる議題について踏み込んだ議論を行った。
「台湾・EU貿易および投資対話」は、台湾とEUが経済・貿易および投資協力を推進するための最高レベルの対話のプラットフォームだ。今回の会議では、貿易に関連する気候対策や世界的な鉄鋼生産能力の過剰問題について意見交換が行われたほか、経済安全保障や半導体サプライチェーンのレジリエンスといった戦略的課題についても踏み込んだ議論が行われた。
龔明鑫部長はこの「対話」の中で、サプライチェーンのリスク低減(デリスキング)や多様化といったグローバルな潮流に対応するため、台湾が「台湾に立脚し、世界へ展開する」という目標を掲げ、科学技術および製造分野の競争力強化に積極的に取り組み、国際競争力の向上を図っていることを説明。また、海外に「台湾貿易投資センター」を設置することで、台湾企業の多角的な海外展開を支援するとともに、EUなどの重要な経済・貿易パートナーとの産業連携を深化させることで、台湾のグローバル経済戦略上の地位を強化していきたいと考えていることを伝えた。
龔明鑫部長はこの訪欧でほかに、欧州委員会成長総局(DG GROW)のケルスティン・ジョルナ氏を表敬訪問し、産業政策や台湾との協力などについて意見交換を行った。また、ブリュッセルでは現地に進出する台湾企業関係者との座談会も開催し、台湾企業の現地での投資や運営の状況、直面する問題などについて理解を深めるとともに、政府が必要な支援を行うための参考とした。
経済部によると、EUは現在、台湾にとって第4位の貿易相手であり、2024年の双方向貿易総額は687億米ドルを超えた。投資方面では、EUは台湾にとって最大の外資であり、1952年から2024年までのEUによる対台投資累計額は595億米ドルに達している。台湾とEUの貿易および投資は、いずれも顕著な成長を示している。
資料來源: 経済部