2026-01-16
頼清徳総統は15日、日本の元内閣官房長官である加藤勝信衆議院議員(自民党)とその一行による表敬訪問を受けた。頼総統は、高市早苗首相が国際会合において継続的に台日友好を支持し、台湾海峡の平和を重視していることに対して謝意を伝えた。(総統府)
頼清徳総統は15日、日本の元内閣官房長官である加藤勝信衆議院議員(自民党)とその一行による表敬訪問を受けた。頼総統は、高市早苗首相が国際会合において継続的に台日友好を支持し、台湾海峡の平和を重視していることに対して謝意を伝えた。また、昨年12月に台日間で「デジタル貿易取決め」と「地方税関の協力に関する覚書」が調印されたことに触れ、既存の成果を基礎として、今後も台日双方の友好関係を一層深化させていきたいとの期待を寄せた。
頼総統はまず、加藤議員の初訪台、ならびに衆議院の西銘恒三郎議員および福原淳嗣議員の再訪を歓迎し、台湾に対する熱意と揺るぎない支持を示してくれたことに感謝した。また、新型コロナウイルス感染症のパンデミック期間中、台日双方が厳しい試練に直面する中、当時内閣官房長官を務めていた加藤議員が、日本政府の台湾に対する大規模なワクチン無償供与を積極的に推進したこと、これが台湾が困難を乗り越える助けとなったことに言及。頼総統は、この深い友情を台湾の人々はいまだに忘れずにいるとして、加藤議員ならびに日本政府に改めて感謝の気持ちを伝えた。
頼総統はまた、中国の権威主義的勢力が対外拡張を続ける中、高市早苗首相が重要な国際会合の場において繰り返し台日友好への支持を表明し、台湾海峡の平和と安定の重要性に言及していることにとりわけ感謝すると述べた。さらに、高市首相の指導の下、台湾と日本が今後もより多くの分野で協力を拡大して交流を深め、インド太平洋地域の平和と安定に寄与できると確信していると語った。
高市首相は就任後、官民で重点投資する分野として人工知能(AI)、半導体、航空宇宙など「17の戦略分野」を打ち出した。頼総統はこれについて、自身が総統就任後に掲げた「五大信頼産業」との一致性が極めて高いと説明。また、昨年12月に台湾と日本の間では「デジタル貿易取決め」と「地方税関の協力に関する覚書」が調印されており、これは今後、地域の安全、経済安全保障、ハイテク産業などの分野で台日間により大きな協力の可能性があることを示すものだと強調した。
頼総統は最後に、加藤議員、西銘議員、福原議員が長年にわたり台日間の国会交流に尽力してきたことに感謝するとともに、これまで積み重ねてきた豊かな成果を基盤として、今後も双方の深い友情をさらに深めていって欲しいと述べた。また、日本では新年を迎えたばかりであること(※旧暦に基づく台湾はまだ正月を迎えていない)を踏まえ、訪問団に対して馬年が良き年となり、万事順調であることを祈念した。
一方、加藤勝信議員は、頼総統が多忙の中、時間を割いて面会してくれたことに感謝するとともに、昨年は自民党からも複数の訪問団が相次いで台湾を訪れたが、そのたびに頼総統が自ら会見しており、これは頼総統が台日関係をいかに重視しているかを示すものであり、非常に感銘を受けたと語った。
加藤議員はまた、昨年韓国で行われたAPEC首脳会議期間中、日本の高市首相が頼総統の代理として同会議に出席した台湾代表の林信義氏と、経済や防災などの分野における協力について意見交換を行ったことを振り返り、台湾と日本は基本的価値を共有するだけでなく、経済・貿易分野での協力や人的交流においても緊密な関係にあり、困難な時には互いに支え合う重要なパートナーであると述べた。とりわけ東日本大震災(2011年)や熊本地震(2016年)の際には台湾が真っ先に支援の手を差し伸べ、また昨年11月に台湾が福島など5県産食品の輸入規制措置を完全に撤廃したことは、東日本大震災の被災地の人々に大きな励ましを与えたと伝えた。
台日協力について加藤議員は、TSMC(台湾積体電路製造)熊本工場が両国の経済協力を象徴する存在となっていると指摘。同工場は一昨年に量産を開始したが、今後のさらなる拡張に期待していると述べた。また、台日間の投資、人材交流、サプライチェーンの強靭化など多様な分野での協力深化を期待しているとし、台湾が新型コロナウイルス感染症のパンデミック期間中に防疫物資を提供し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)や公衆衛生に関する経験を共有してくれたことに感謝した。また、これにより日本でも医療分野のDXが積極的に推進されたとし、今後も公衆衛生や防疫分野で協力し、WHOなどの国際組織において緊密に連携していければと述べた。
さらに加藤議員は、昨年開催された大阪・関西万博が台湾の支持もあり無事閉会したことに触れ、今後は神奈川県横浜市で2027年に開催予定の「国際園芸博覧会」などのイベントでも台湾との交流を継続していきたいと意欲を示した。加藤議員は最後に、世論調査によれば、台湾と日本の相互の好感度はいずれも高水準にあり「歴史上最も良好な関係」と評価されているとして、今後もこの友好関係を維持していきたいと語った。
資料來源: 総統府