2019-10-24
中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)は23日、第28回「台湾精品奨(=台湾エクセレンス)」受賞製品418点を発表した。そのうち30点が二次審査に進み、11月27日に「金賞」及び「銀賞」の受賞製品が明らかになる。「台湾エクセレンス」とは、経済部(日本の経済産業省に相当)が認めた優良な台湾製品に授与される称号。
TAITRAによると、今回の受賞製品の7割近くは、中華民国政府が重点作業として力を入れる「5+2産業イノベーション計画(=バイオ・医薬品、グリーンテクノロジー、国防産業、スマート機械、モノのインターネットに循環経済と新農業を加えた新興・高成長産業のイノベーションを促進する計画)」の分野のもの。内訳はICT分野がトップの34%、次いでスマート機械(18%)、バイオ・医薬品(12%)など。注目すべきは、今回新たに設けられた「ソリューション部門」は、エントリー製品のうち、受賞比率が22%に達したことだ。
「台湾エクセレンス」受賞製品の傾向を見れば、台湾産業の発展の現状が見えると言われている。例えば精密医療、健康器材、外科手術部門の受賞製品は、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、画像認識などの技術を運用したものが多かった。これは、台湾の強みであるICT産業を医療分野に活かした優れた成功例と言える。また、スマート家電や電動車両、及びその周辺検査設備などの受賞製品からは、台湾のグリーンテクノロジーの成熟を垣間見ることができる。
台湾の重要産業の一つである機械産業からも、工作機械、無人航空機、協働ロボット、工業用スマートモニタリングなど、優れた精密機械製品が「台湾エクセレンス」を受賞した。しかも、その大部分はIoTを応用したもので、「インダストリー4.0」のトレンドが見て取れる。
また、今回の「台湾エクセレンス」受賞製品のうち、「金賞」及び「銀賞」を選ぶ二次審査には、上銀科技(ハイウィン)の波動歯車減速機「DATORKER Robot Reducer」、巨大機械(ジャイアント)の次世代ハイパフォーマンス・グランフォンドバイク「DEFY ADVANCED PRO」、光陽工業(KYMCO)の電動スクーター「Like 125 EV」、宏碁(エイサー)のウルトラスリムノートPC「Acer Swift 7」など30点がエントリーされた。11月23日から26日まで、厳選な審査が行われる。
TAITRAは11月27日、「台湾エクセレンス」の「金賞」及び「銀賞」受賞製品を発表するほか、「台湾エクセレンス」受賞製品の国際マーケティングのすう勢と経験を共有するシンポジウムや、世界の流通・ブランド代理店を集めた調達商談会、経済部国際貿易局の委託を受けてTAITRAが実施してきた「台湾産業形象計画」の3年間を振り返る回顧展など、一連のイベントを開催する。
Sources:Taiwan Today;2019年10月24日
資料來源: 経済部
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