2019-12-27
経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局の外郭団体で、台湾の貿易振興機関である中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)は26日、今年度の締めくくりとなる記者会見を開催した。TAITRAの黄志芳董事長(=会長)は、2020年の重点について、政府が推進する「新南向政策(=東南アジアや南アジア、それにオーストラリア、ニュージーランドを加えた合計18カ国との関係強化を目指す政策)」に合わせ、これらの国々の市場開拓に引き続き力を入れていく考えを示した。
TAITRAはこの約3年間、「新南向政策」の対象国における市場開拓を目指し、台湾の製品や産業に対するイメージ向上を図る展示イベント「台湾エキスポ(中国語は「台湾形象展」)」を東南アジア各国で合計14回開催してきた。来年はインドネシアのバンドン、インドのムンバイ、ベトナムのホーチミン、マレーシアのクアラルンプール、タイのバンコクで各1回、合計5回開催するほか、これらの国々での販路拡大やブランドの展開を強化していきたい考え。その第一のターゲットは、約1億人の人口を抱えるベトナムに絞る。
TAITRAは今月18日、「台米商務交流中心(=台米貿易・投資ネットワーキング・センター)」を開設すると共に、米ラスベガスに台湾製品のアンテナショップをオープンさせる計画を明らかにした。TAITRAが海外に独立したアンテナショップを開設するのは初めてのこと。黄志芳董事長は26日の記者会見で、「ラスベガスは1年をとおしてさまざまな大型見本市が開催されている場所だ。良い成果が得られるようならば、アメリカの東部や、ひいては『新南向政策』対象国にも同様のアンテナショップを開設したい」と意気込みを見せた。
黄志芳董事長はまた、来年も引き続き、日本企業との連携による第三国市場の開拓に力を入れる方針で、その目標を「新南向政策」対象国に設定すると述べた。今年は日本の豊田通商、三菱商事、住友商事など7大商社とコネクション作りを進めており、来年はこうした日本の大手商社が東南アジアに持つ販路を利用して台湾製品をアピールする。同時に、低知名度でありながら特定商品の市場で高いシェアを持つ、いわゆる「隠れたチャンピオン(Hidden Champion)」と呼ばれる台日企業の協力を促進し、第三国市場を共同開拓していく考え。
資料來源: 外交部
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