2020-05-12
米国のビジネス環境リスク評価会社(Business Environment Risk Intelligence、略称BERI)が今年度1回目(4月)の「投資環境リスク評価レポート」を発表した。中華民国(台湾)の投資環境リスクランキング(POR=順位が高いほどリスクが少ない)は総合で世界3位。前回(2019年度の3回目)と比べて1ランク順位を上げた。総合点は61ポイントで、評価対象となった50の主要国のうち、スイスとノルウェーに次ぐ順位だった。
経済部(日本の経産省に相当)は順位が上がった主な原因として、与党・民進党の蔡英文総統の再選成功、ならびに立法院(国会)での過半数確保による政策の継続性が企業の信頼を深め、指標の1つである「政治リスク」での順位上昇につながったと分析した。
同レポートでは台湾の「投資環境リスク」を1Cランクと評定している。台湾向け投資に関するBERIの提案は「投資の拡大が可能」。また、今後の台湾の投資環境リスクランキングについては、2021年が総合順位3位で総合点62ポイント、2025年は総合順位3位で総合点67ポイントと予想している。
各指標を分析すると、台湾の「事業運営リスク」は世界3位、アジアではトップ。「政治リスク」は世界13位でアジア6位。前回は世界27位で、大幅にランクを上げた。「為替リスク」は世界1位。「為替リスク」を構成する細目4項目を見ると、台湾は「外貨準備」、「外貨創造能力」、「対外債務」がいずれも世界1位、「外貨に関する法令の枠組み」が世界4位だった。
今回、総合で世界3位の中華民国(台湾)はアジアではトップ。それに続くアジアの国・地域はシンガポールと韓国で世界では5位。次いで日本(世界11位)、マレーシア(同14位)、インドネシア(同18位)、インドとベトナム(同20位)、中国大陸(同23位)、フィリピン(同26位)、タイ(同38位)の順となっている。
Sources:Taiwan Today;2020年05月12日
資料來源: 経済部投資業務処
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