2020-09-04
経済部(日本の経産省に相当)が設置した「智慧機械推動弁公室」(スマート機械推進事務室)と社団法人台湾電子設備協会(TEEIA)、そして日本の熊本県工業連合会が3日、「2020年第4回台日スマート製造フォーラム」をオンラインで共同開催した。フォーラムでは半導体のハイエンド・スマート製造技術、ならびにマスク製造装置の国際的な供給に関するビジネスチャンスなどが主に話し合われた。
同フォーラムでは経済部の林全能常務次長(事務次官に相当)と日本の対台湾窓口機関・日本台湾交流協会の星野光明首席副代表が開幕のあいさつを行った。林常務次長はその中で、台湾は「スマート機械産業推進計画」を通してスマート機械とスマート製造での国際協力を推進しており、4年目を迎える「台日スマート製造フォーラム」開催は台湾と日本の産業協力に向けての具体的成果だと説明した。
林常務次長はさらに、台湾の半導体産業は世界をリードする立場にあることから今回のフォーラムでは半導体産業におけるスマート製造を焦点とし、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、5G(第5世代移動通信システム)といったスマート技術の導入を話し合うと説明、台湾の半導体産業の強みを生かして台湾と日本の半導体製造装置及び材料業者のスマート製造における協力を拡大し、台湾の半導体産業のサプライチェーンをより完全なものに出来るよう希望した。
また、「スマート機械産業推進計画」は、航空宇宙産業、ならびにプリント基板やハンドツールのスマート製造でも成果を挙げているとのことで、林常務次長は、政府はこのチャンスを逃さず、「台日スマート製造フォーラム」を通じて台日の協力を拡大し、共に世界のサプライチェーンの中心的な地位を獲得する考えだと強調した。
今回のフォーラムには双方の業界関係者120名あまりがオンラインで参加し、スマート製造のイノベーションと応用、半導体におけるスマート製造の応用、マスク製造装置の国際的なサプライチェーンに関する協力などをテーマに台日双方の発展トレンドと現況ならびにスマート製造の経験を共有したほか、システムインテグレーション技術についても交流が行われた。
Sources:Taiwan Today;2020年09月04日
資料來源: 経済部工業局