2022-07-27
蔡英文総統は26日、台湾北部・台北市で開催された「ケタガラン・フォーラム-2022インド太平洋地域の安全保障対話」において、ビデオメッセージによるあいさつを披露した。要旨は以下の通り。
まず、新型コロナウイルス収束後、一日も早く、同フォーラム参加者たちが台湾を訪問し、台湾の民主主義を実際に体験できるよう望む。
また、演説中に銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相の早すぎる死に哀悼の意を表する。安倍元首相は、地域のパートナーシップを強化するための確固たる基盤を築いたことに大きく貢献したと称える。
新型コロナ感染症の大流行によって、権威主義体制と民主主義体制の対立がはっきりと露呈した。ロシアのウクライナへの挑発的な侵略は、権威主義国が他国の主権を侵略することを少しも躊躇しないことを示しており、国際社会の平和と安全に対する脅威が日ごとに高まっている。したがって、民主主義国家が一致団結して、対応策を講じる必要がある。
権威主義体制は、インド太平洋地域において、グレーゾーン戦術で国際秩序を乱そうとしている。そして、外交手段を通じて、民主主義体制や国際機関に侵入し、他国の主権を弱体化させ、暴力的な抑圧などよって人権を侵害している。
戦略地政学の最前線にある台湾は、インド太平洋地域の民主主義の要塞で、権威主義体制の侵略に対する同盟において、重要な役割を果たしている。
外交部(日本の外務省に相当)は、2017年から、台湾のシンクタンクと提携して毎年、「ケタガラン・フォーラム」を開催している。同フォーラムで、世界および地域の重要な安全保障問題について、関係者と協議し、協力と対話を共同で強化している。今年は、財団法人両岸交流遠景基金会との共催で、オンラインとリアル(対面)のハイブリッド会議を行う。
フォーラムには、両岸交流遠景基金会の陳唐山董事長(会長)と頼怡忠執行長、外交部の曽厚仁政務次長(外務副大臣)と田中光政務次長(副大臣)らが出席する。開幕式では、コソボ共和国のベフジェット・パッツォーリ元大統領があらかじめ録画したビデオであいさつしたほか、日本の河野太郎元防衛大臣(元外務大臣)、米国のジャネット・ナポリターノ元国土安全保障長官が、オンラインによる講演、エストニアのトーマス・ヘンドリク・イルヴェス元大統領による閉幕の基調講演を行った。さらに、日本の鈴木馨祐衆議院議員を始め、米国、日本、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、インドなどの政治家や学者ら20名が、台湾の政府関係者、学者や専門家らと踏み込んだ対話を行った。
資料來源: 外交部
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