2023-02-13
台湾のサイバーセキュリティ関連業務を専門に担う行政法人国家資通安全研究院(National Institute of Cyber Security,NICS)が10日に誕生し、蔡英文総統が銘板序幕式に出席した。デジタル政策を担う数位発展部(=デジタル発展省)が主務官庁となり、台湾のサイバーセキュリティ技術と能力の向上や、サイバーセキュリティ技術の研究・開発と応用の普及に努める。
銘板除幕式には蔡英文総統のほか、行政院(内閣)の資安長(サイバーセキュリティ・オフィサー)を兼任する鄭文燦副院長(副首相)、国家資通安全研究院の董事長を兼任する数位発展部の唐鳳(オードリー・タン)部長(大臣)らが出席した。
国家資通安全研究院の誕生について蔡総統は、「サイバーセキュリティ政策にとって重要なマイルストーンだ。引き続き台湾のデジタル・レジリエンスとサイバーセキュリティシステムを強化していきたい。重要な情報システムのレベルアップに取り組み、国民全体のサイバーセキュリティ意識を高めて、安全、安心、安定したデジタル環境を作りたい」と意気込みを示した。
唐鳳部長によると、国家資通安全研究院は台湾で初めてとなるサイバーセキュリティ関連業務を担う行政法人。政府のサイバーセキュリティ戦略を大局的に分配し、サイバーセキュリティに関する重大事項(例えば緊急時の対応、防護、人材育成、技術の発展)の解決に協力する。台湾のデジタル・トランスフォーメーションとデジタル・レジリエンスの強化にとって不可欠なプロフェッショナルなチームとなる。
初代院長には何全徳氏が就任する。何氏は長く政府のサイバーセキュリティ対策の策定に関わっており、サイバーセキュリティ分野でのキャリアは25年に及ぶ。唐鳳部長は、今後台湾のサイバーセキュリティに関する重大な政策は、サイバーセキュリティの知識と行政的手腕の両方を兼ね備えた何院長が携わることになると説明した。
資料來源: 外交部