2023-08-21
代表団と共にパラグアイを訪問した経済部(日本の経済産業省に相当)の王美花部長(=大臣)が18日、就任まもないサンティアゴ・ペニャ(Santiago Peña)新大統領と会談。また、同国のFrancisco Javier Giménez新商務大臣と共同で「第22回台湾・パラグアイ経済協力会議」を開催した。
同会議では両国による「経済協力協定(ECA)」の成果について議論した。2018年の発効後、両国間の貿易額は2017年の7,573万米ドルから2022年には2億5,000万米ドルへと234%の大幅な増加をみせている。台湾がパラグアイから輸入する冷凍牛肉は2017年の6,917トンから2022年の3万6,000トンへと増え、冷凍牛肉の輸入先としてパラグアイは2位に躍進。また冷凍の牛の内臓では2022年に最大の輸入先となった。
パラグアイは台湾による農産物の輸入が同国経済に大きく貢献していると評価する一方、コロナ禍によって同国の農業は隣国によるダメージを被り、台湾市場の重要度が増しているとして、農産物の台湾向け輸出が引き続き成長していくことに期待を寄せた。これに対し、台湾はパラグアイ側が今年台湾に輸出するための牛肉を生産する施設を2カ所増設することに同意すると説明、パラグアイ産牛肉の販売のさらなる拡大につながると予想している。
このほか両国は今年、「有機農業生産システムの相互承認に関する了解覚書」を締結。パラグアイで有機認証を受けた農産物は直接台湾に輸入され、再度の認証が不要となる。パラグアイで有機農業に取り組む小規模農家4万戸の市場開拓を助けることになり、輸出額も1億米ドルが見込まれるという。台湾はまた、パラグアイのアフリカ豚熱(ASF)対策にも協力し、同国の養豚業の発展を支えることにしている。
パラグアイは南米の中心に位置し、メルコスール(南米南部共同市場)のメンバー。近年、「台商」(台湾資本ながら主に海外で活動する企業)が続々とパラグアイでの投資環境を視察に訪れている。パラグアイがブラジル、アルゼンチン、ペルー、チリ、コロンビアなどと築いている貿易ネットワークは台湾の企業が南米市場を目指す際の「扉」になるものと期待される。
Sources:Taiwan Today;2023年08月21日
資料來源: 経済部
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