2023-09-13
中央健康保険署は12日、デジタル医療における官民連携をテーマにしたAPECワークショップを開催した。10か国の専門家とAPEC加盟国の代表らが台湾に集まり、デジタル・ヘルス・テクノロジーの活用事例などを共有した。(衛生福利部)
中央健康保険署(NHIA)は12日、デジタル医療における官民連携をテーマにしたAPEC(アジア太平洋経済協力)ワークショップを開催した。10か国の専門家とAPEC加盟国の代表らが台湾に集まり、デジタル・ヘルス・テクノロジーの活用事例などを共有した。政府機関、学術研究機関、産業界などから医療DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進の先駆者たち100名近くが集まり、活発な議論が行われた。
ワークショップではまず、主催機関である中央健康保険署の石崇良署長が、健康保険制度のDXとデジタル医療の加速についての経験を共有した。これに続いて、タイ、マレーシア、シンガポール、日本の代表が、それぞれの国におけるデジタル技術の応用による強靭なヘルスケアシステム作りについて知見を共有した。台北医学大学の陳瑞杰董事長がモデレーター(進行役)を務め、デジタル技術の導入による新たな対策についてワークショップ参加者に思考を促した。
ワークショップ後半では、台北医学大学でデータ・リーダーを務める許明暉氏が、デジタルデータの管理の現況、限界、展望などについて問題提起を行い、カナダ、韓国、台湾の専門家が、データガバナンスの透明性、プライバシー権、互換性、安全性などの原則について議論した。これに対して英国の専門家は異なるアプローチから切り込み、デジタルデータの応用に関する現在の国際趨勢を紹介した。
最後のセッションは、台湾大学の頼飛羆教授がモデレーターを務め、ニュージーランド、フィリピン、インドネシア、台湾の専門家が、官民連携によってデジタル技術ツールの開発に成功した事例などを報告した。
中央健康保険署の石崇良署長は、今回のワークショップで豊富な成果が得られたことを評価した上で、遠路はるばる参加してくれたAPEC加盟国の代表らに感謝した。また、このイベントによってアジア太平洋地域における協力のネットワークがさらに深まること、これからも台湾でこうした国際ワークショップを開催する機会を勝ち取り、デジタル技術分野における台湾のリーダーシップをさらに高めていければと期待を寄せた。
Sources:Taiwan Today;2023年09月13日
資料來源: 衛生福利部
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