2023-11-06
文化部国家鉄道博物館籌備処が4日、「鉄道文化交流フォーラム」を開催。日本・大宮の鉄道博物館から大場喜幸館長ら関係者がスピーカーとして参加した。(文化部サイトより)
文化部(日本の省レベル)国家鉄道博物館籌備処(準備処)が4日、「2023年鉄道文化交流フォーラム《国際接軌的合作策略》」を開催した。同フォーラムには今年7月に同籌備処と交流協力協定を結んだ日本・大宮の鉄道博物館から大場喜幸館長、荒木文宏副館長、五十嵐健一学芸部主任がスピーカーとして参加した。同フォーラムは協定締結後初の協力イベント。
午前のセッションではまず中原大学建築学部の曽光宗教授が発言、その後、鉄道博物館の大場館長が基調講演を行い、同博物館の歴史と将来の計画を共有した。大場館長はまた、座談会の中で、台湾が整備を進める国家鉄道博物館のビジョンに期待した。大場館長は、鉄道博物館籌備処で常設展と特別展を参観した結果、展示手法の面で多くの刺激を受けたと明かし、大宮に帰って博物館スタッフに参考対象として伝える考えを示した。
台湾の代表として「世界鉄道博物館会議」に何度も参加した旧打狗驛故事館の古庭維館長は「観察、学習、国民外交」と題して鉄道文化の国際交流がもたらすフィードバックを共有、博物館の収蔵と展示を助けるとその価値を指摘した。
午後のセッションでは国立台湾師範大学地理学部の洪致文教授がまず「展示と車両の修復ならびに保存」、「コレクションの保存と研究」にテーマを絞ってプレゼンテーションを行い、鉄道博物館の荒木副館長と台湾車輛公司の陳彦良組長らがそれぞれの経験などを紹介した。
「コレクションの保存と研究」では鉄道博物館学芸部の五十嵐主任と国家鉄道博物館籌備処研究典蔵組(コレクション部)の曽令毅組長(部長)が対談。双方のスピーカーはそれぞれの博物館の位置づけと属性を始点に、文物のコレクション、修復、保存、展示の概況を共有した。国家鉄道博物館は国定古跡の「台北機廠」に位置する。「台北機廠」の前身は日本統治時代の1935年に供用が開始された「台北鉄道工場」で、主な施設である工場、機械、文物は日本の鉄道技術の発展と深くかかわっている。今後、双方が協力を深めていくことで、研究資源の相互補完といった付加価値が生まれるものと期待されている。
Sources:Taiwan Today;2023年11月06日
資料來源: 文化部