2024-06-12
経済部国際貿易署が主催し、中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)が委託を受けて実施する「台湾エキスポ」が、10日から12日までドイツ・ベルリンで開催されている。欧州での開催はこれが初めて。(TAITRA)
経済部国際貿易署が主催し、中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)が委託を受けて実施する「台湾エキスポ」が、10日から12日までドイツ・ベルリンで開催されている。「台湾エキスポ」とは、台湾の最新のビジネスやテクノロジーや台湾文化を紹介する総合見本市で、東南アジア、米国、日本に続き、欧州で初めて開催されることになった。台湾から110社が出展し、台湾企業が強みを持つAI(人工知能)技術の応用や、サステナビリティやグリーンエネルギーのトレンドに合わせた最新技術などを展示している。また、「Digital Horizon, Green Tomorrow」をテーマに、欧州半導体連携フォーラムや調達商談会などのイベントも開催。欧州各国の技術人材との交流を拡大し、欧州と台湾との連携を強化し、EU(欧州連合)市場での商機獲得を目指している。
10日に行われたオープニングセレモニーでは、経済部国際貿易署の江文若署長が「EUは台湾にとって重要な盟友の一つ。とりわけドイツは、台湾の半導体産業のサプライチェーンにとって必要不可欠なパートナーであり、相互信頼の基礎が築かれている。この台湾エキスポが、台湾企業が半導体、EV、医療等の産業で持つ革新技術について、欧州の人々がさらに理解を深めらるきっかけになれば」と期待を寄せた。
台北駐ドイツ代表処の謝志偉代表(中華民国の駐ドイツ大使に相当)は、「台湾が世界と結びつくことによって安定と繁栄が維持できる。台湾とドイツの連携で、我々はより多くの対外貿易を発展させることができる」と述べた。台北駐EU兼ベルギー代表処の李淳代表も「欧州には強靭性をもった信頼できるパートナーを持ち、未来の繁栄を促進する必要がある。そして台湾こそが、そのベストな選択なのだ」と訴えた。
今回の「台湾エキスポ」では、スマート・モビリティ、サステナビリティ、スマート・ヘルスケア、スマート・リビングなどの各分野で台湾企業が持つ最新技術を展示している。例えば物流用電動トライクや自転車のシェアリングシステム、AI技術による画像診断アシストによる遠隔医療の実現といった新たなソリューションが含まれる。
このほか、会場では欧州の人々に人気のタピオカミルクティや、「芋圓」(タロイモの団子)を使った台湾スイーツ、台中名物「太陽餅」、押し豆腐を加工した「豆干」などが振舞われ、台湾への認識を深めてもらっている。
資料來源: 経済部国際貿易署
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