2024-06-18
国家科学及技術委員会とチェコ上院の第一副議長らが13日にハイレベル対話を行い、従来の半導体産業以外に双方が重点とする分野についても意見を交わした。(国家科学及技術委員会サイトより)
科学技術振興行政を担当する台湾の中央省庁、国家科学及技術委員会(国科会)と訪台中のチェコ共和国上院のイジー・ドラホシュ(Jiří Drahoš)第一副議長らとのハイレベル対話が13日に行われた。チェコの代表団にはJana Havlikova科学研究イノベーション担当副大臣、ビジネス・投資開発庁(チェコインベスト)のトップPetr Očko氏、研究・開発・イノベーション協議会(RVVI)のJiří Homola副会長らが名を連ね、国家科学及技術委員会の呉誠文主任委員(=大臣)、外交部(日本の外務省に相当)欧州司(局)の林主恩副司長(=副局長)とチェコのDavid Steinke駐台代表が中心となって双方が重点とする分野について意見を交わした。
呉主任委員は双方の産官学研(「研」は研究機関)が長期的な協力関係にあることを指摘した上で、国家科学及技術委員会の努力により、双方の大学、研究機関がすでに多くの優れた協力成果を生み出していることを評価した。さらに呉主任委員は、最近は政府も大学や研究機関と共に資源を投じ、チェコの半導体産業育成を支援しているとして、国家科学及技術委員会としても積極的に資源を統合し、現在進行形の各種プロジェクトのより円滑な執行を後押しする考えを示した。国家科学及技術委員会ではまた、世界のパートナーと共に、ヘルスケア(health care)、生物医学(biomedical))、グリーンエネルギー(green energy)といった科学技術に関するグローバルな課題に全力で向き合い、チェコ及び各国と共同で努力していくという。
チェコ上院第一副議長のドラホシュ氏は、前回の訪台時(2022年)から双方の協力プロジェクトは半導体や大学間での提携などで大きく進展しているとし、呉主任委員のリードの下、今後は台湾の半導体産業を強化するプロジェクト「晶創台湾方案(Taiwan Cbl)」や、台湾とチェコが共同で設立する「先端半導体デザインセンター(Advanced Chip Design Research Center, ACDRC)」などで良好な協力モデルと成果が生み出されるだろうと期待した。チェコのHavlikova科学研究イノベーション担当副大臣は、新たな担当大臣、Marek Zeníšek氏に代わって、呉主任委員からの就任祝いの書簡に対する謝意を伝えたほか、今後台湾の関連省庁と共に、AI(人工知能)、量子、グリーンエネルギー、宇宙など、従来の協力分野以外の科学研究でも協力を推進出来ることを希望した。
資料來源: 国家科学及技術委員会