2023-11-09
台湾と英国は8日、「貿易強化パートナーシップ(Enhanced Trade Partnership、ETP)協定」を正式に締結した。英国にいる台北駐英国代表処の謝武樵代表(=台湾の駐英大使に相当)と台湾にいる英国在台弁事処のジョン・デニス代表(=英国の駐台大使に相当)がオンラインで会談し、協定書に署名した。この協定は、台湾と英国が経済・貿易分野で長期的な戦略的パートナーシップを構築するための重要な基礎、枠組みとなる。
謝武樵駐英代表は締結式で、「台湾と英国が過去30年間にわたって築き上げてきた幅広い協力の上に成り立つもので、歴史的なマイルストーンとなる」と述べ、双方の貿易振興と雇用創出にとって重要なメカニズムになるとの見方を示した。ジョン・デニス駐台代表も「この協定の締結によって台湾と英国の関係はピークに突入し、斬新な交流のモデルを確立することになる」と強調した。双方はまた、台湾と英国が今後重要な議題を議論する上で、この協定を基本的な枠組みとすることで合意。デジタル貿易、投資、再生可能エネルギー、ネット・ゼロの3項目の議題について早速交渉を行うことで一致した。将来的には、互いにとって有利なその他の議題についても交渉の対象に加えていく。
このETP協定が正式に締結されたことを受けて中華民国外交部は、「英国は台湾にとって欧州における重要な経済・貿易パートナーだ。外交部は台英の経済・貿易関係が新たなマイルストーンを迎えることを評価し、そして歓迎する。双方はETP協定の枠組みの下、貿易のパートナーシップをさらに拡大させることになるだろう。外交部は今後も、行政院経貿談判弁公室に協力し、英国と緊密に連携することで、台湾と英国の経済・貿易分野での実質的な交流促進に力を入れていきたい」とするコメントを発表している。
Sources:Taiwan Today;2023年11月09日
資料來源: 行政院